年末にお引き渡し完了したおうちに完成した表札を取付けに行ってまいりました。
表札づくりは最近になって取組み始めたものです。家自体をいつも比較的地味にとらえて提案している反面、表札は施主像を反映させるいろどりのように感じていて、最後に今までの打ち合わせなどを色々を思い出しながら施主に似合う表札案を、無い知恵絞ってひねり出しています。
今回は中庭を抱く住宅ですが、外からはあまりそれを感じさせない住宅ですので、表札を間取りの形にして考えてみました。手すりのフラットバーに接続しているグレーの部分は間取り上玄関ポーチの部分になっています。中庭の植栽が植わっている部分にはガラスの試験管が取り付け出来るようなギミックをつくり、一輪挿しができるようにしています。桃の節句間近でしたので早速お嬢さんに桃をさしてもらって完成。
コートハウスを作るときは、いつもちょっと街に対して窓口が少なくなってしまうような気がしていて、街並みに少しでも参加できるように多めに植木を配置したりするのですが、今回は表札を窓口として、家の住人が花や枝を活けることで街に対して常に笑顔を提供できているようなかたちを目指したいと思いデザインしてみました。予想以上にお嬢さんに喜んでいただき、早速一輪挿し担当に手を挙げていただきました。
本当に小さいながらも街に開くためのコミュニケーションのかたちです。
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